田路貴浩研究室
京都大学大学院工学研究科建築学専攻 建築設計学講座 生活空間設計学分野
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風景史研究会

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メンバー

齋藤潮 東京工業大学大学院社会理工学研究科
西村謙司 日本文理大学工学部
吉村晶子 京都大学大学院工学研究科
笠原知子 東京工業大学大学院社会理工学研究科
是澤紀子 名古屋工業大学大学院産業戦略工学専攻
野村俊一 東北大学大学院工学研究科
田中明 武庫川女子大学生活環境学部
山口敬太 京都大学大学院工学研究科
加藤悠希 日本学術振興会特別研究員/筑波大学
田路貴浩 京都大学大学院工学研究科

次回案内

第13回

発表1:論考梗概発表

序章:吉村晶子 1章:加藤悠希 2章:清水重敦
3章:西村謙司 4章:野村俊一 5章:田中明
6章:岩本馨  7章:是澤紀子 8章:山口敬太
9章:笠原知子 10章:林倫子 11 章:豊川斎赫
12 章:斎藤潮

発表10分 質疑5分

発表2:総括案発表

総括1:山口敬太
総括2:田路貴浩

日時:2013年3月18日(月) 13:00 - 18:00

場所:京都大学 吉田キャンパス 百周年時計台記念館 2 階 会議室T

スケジュール
13:00―16:15 発表1
16:30─17:50 発表2

研究会後、懇親会を予定しています。

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開催記録

第12回

平城京造営について
清水 重敦(京都工芸繊維大学・准教授)

概要:
 

戦後日本の建築家のビジョンと景観デザイン
  丹下健三、ケヴィン・リンチ、大阪万博
豊川 斎赫(小山高等専門学校・助教)

概要:
建築家・丹下健三は1950 年代末にケヴィン・リンチの視覚情報理論に出会い、これを駆使し て「日本の都市空間」をまとめ、「大阪万博お祭り広場」において壮大な景観デザインを実現し た。丹下の60年代の思考過程を辿りながら、「戦後日本の景観デザイン」と「見ることの諸技 法」の密接な関係を振り返る。

堀口捨己の宗達との出会い
田路 貴浩(京都大学・准教授)

概要:
 1933 年に完成した堀口捨己の「岡田邸」は和洋折衷の住宅として知られる。庭園も建物に合わ せて様々にデザインされたが、その中心となっているのが「秋草の庭」である。堀口によれば、 これは宗達の「秋草の屏風」に着想をえているという。いったいなぜ宗達だったのか。大正か ら昭和初期におこった宗達再興の潮流と堀口の関係を明らかにしながら、芸術家、文化人、建 築家たちがモダニズムを受け入れていくための素地としてあったヴィジョンを考える。

日時:2013年1月20日(土) 13:00 - 17:30

場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館402 会議室

スケジュール
13:00―14:30 発表1(発表1時間、質疑30分)
14:40─16:10 発表2(発表1時間、討議30分)
16:20─17:20 発表3(発表30分、討議30分)
17:20─17:30 連絡

研究会後、懇親会を予定しています。

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第11回

「砂持ち」の風景
岩本 馨(京都工芸繊維大学・助教)

概要:
 福井県敦賀市にある越前国一宮気比神宮には、「遊行の砂持ち」と呼ばれる神事が 伝えられている。この神事は時宗の遊行上人が交代するたびに行わるもので、浜辺から砂を運んで参道をつくったという遠い中世の伝説的 光景が再現される。それは時宗や神宮のための儀式にとどまらず、湊町敦賀の住民および来訪者それぞれの論理に即して受容され、読み替 えられてきた。今回の報告は、「砂持ち」の風景の背後に、古代から水陸交通の拠点として栄えてきた敦賀の都市空間のダイナミズムを読 み取ろうと試みるものである。

明治期における京都鴨川の納涼の風景
林 倫子(立命館大学・助教)

概要:
京都鴨川の納涼は、川中や岸を利用した遊びの形態であり、現代にもその一部が継承されている。明治期には、近代的土地制度・河川管理制度の確立や納涼をとりまく様々な環境の変化に対応しながら、近世由来の遊び方や風景イメージが継承されていった。本研究発表では、当時の鴨川に見られた空間利用状況やそれを支えた河川管理運営思想を通して、当時の鴨川納涼の風景を描き出す。

日時:2012年10月20日(土) 14:00 - 17:30

場所:京都大学 楽友会館 2階会議室1・2

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/profile/intro/facilities/kyoshokuin/rakuyu/access.htm/

スケジュール
14:00―15:30 発表1(発表1時間、質疑30分)
15:40─17:10 発表2(発表1時間、討議30分)
17:10─17:30 出版企画について

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第10回

「土地の潜在力をめぐる景観論の展開 ― 神社に表れた風景のまとまりを考える」
是澤 紀子(名古屋工業大学・准教授)

概要:
 景観を記述する場合、従来は視知覚現象として捉える立場が主流であった。しかし、この立場のみでは、景観を形成する土地の性質を十全に知ることは難しい。とくに注目すべきは、多くの神社が、土地固有の地形や地質、潜在自然植生など、土地の性質を継承しながら風景を保持してきたことである。以上をふまえて本発表では、まず土地に潜在する地理的・気候的な特性を捉えた景観論に着目し、この研究史を整理する。さらに、土地の性質の一例として、過去の地震と断層に留意することで、神社に表れた風景とその意義に関する新たな考察を加える。そうすることで、文化的な景観への視点を獲得し、新たな景観論のための土壌を整えたい。
参考資料:
是澤紀子・田中稲子・堀越哲美「建築と周辺環境の景観保全に関わる気候風土とその研究思潮」(『日本都市計画学会論文集』42(1),2007)
是澤紀子・堀越哲美「景観としての神社の立地にみる信仰の場と自然環境の関わり―京都府花折断層周辺の神社を事例として」(『日本都市計画学会論文集』39,2004)

「文献史料にみる古代祭祀の風景」
加藤 悠希(日本学術振興会特別研究員)

概要:
本発表では、記紀・風土記・万葉集等の文献史料にみられる祭祀の場所・行為について検討する。具体的には、前回の報告で扱えなかった国文学・国語学の研究成果も参照しつつ、ヒモロギ・サカキといったモノの実態と使われ方、およびそれらが使われる場所に関して、論点の抽出を試みる。

日時:2012年1月9日(月) 14:00 - 17:10

場所:京都大学 吉田キャンパス 百周年時計台記念館 会議2


第9回

「風景論の類型─生成と身体化に着目して」
吉村晶子(京都大学 特定研究員)

概要:
 メタ風景論の試みとして、既往の風景論を検討・整理する。風景は見かたがあって見ているものであるとする風景発見モデル(第一類型)、風景は読み解くものであるとする風景解読モデル(第二類型)、風景は出会うものであるとする風景顕現モデル(第三類型)についてみていき、また、それ以前の段階として、風景は無意識化され身体化されて生きられるものであるとする風景沈殿モデル(第四類型)について考察する。

「実践的側面からみた風景論の岐路について」
齋藤 潮(東京工業大学・教授)

日時:2011年9月15日(火) 14:00 - 17:10

場所:東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館402会議室

入場無料

スケジュール
14:00―15:30 発表1 吉村晶子(発表45分、討議45分)
15:40─17:10 発表2 齋藤 潮(発表45分、討議45分)
18:00―19:30 懇親会


第8回

題目未定
齋藤潮(東京工業大学 教授)

堀口捨己の風景―ロマン主義から浪漫主義へ
田路貴浩(京都大学 准教授)

日時:2011年1月8日(土) 13:30 - 17:00

場所:京都大学楽友会館 2階会議室5

入場無料

定員10名(参加ご希望の方は、必ず下記までご連絡ください)

法澤(京都大学田路研究室 博士課程)ta-hosawa[at]archi.kyoto-u.ac.jp ([at]は"@"にご変換ください)


第7回

明治・大正期における都市風景観の展開に関する一考察
笠原知子(東京工業大学大学院社会理工学研究科・助教)

概要:
 維新政府は、近代国家としての国威を示すために、東京の近代化を急いだ。技師や専門家たちは、都市の理念を熟考する暇なく、欧米の近代都市を理想像に見据えながら、東京に新しい風景を描かなければならなかった。彼らは、理想と現実の狭間で、あるいはまた、欧米都市の姿と旧来の風景観との狭間で、どのように葛藤し風景観を展開させていったのだろうか。開化の名物ともなった日本橋を事例に追跡を試みたい。

参考文献:
 笠原知子『技師たちがみた江戸・東京の風景』学芸出版社、2010年

原始・古代の信仰と風景―神社建築の発生・成立をめぐる学説史の検討から
加藤悠希(日本学術振興会特別研究員/筑波大学)

概要:
 近世以来、古代における神社建築の発生・成立については、記紀神話に基づく説、あるいは天地根源宮造、あるいは社殿のない神社から仮設を経て常設へという構図など、さまざまな説が出されてきた。しかし、神社の成立を無限定に遡らせる説は、現在では神社の定義とも関わって批判に晒されている状況にある。本発表では、近世・近代の国学・宗教史・民俗学・考古学・建築史等における、神社建築の発生・成立をめぐる研究史を整理し、それを原始・古代の信仰と風景・場所の問題として捉え直すことで、その成果と課題を再検討したい。

参考文献:
 福山敏男「神社建築概説」(『福山敏男著作集四 神社建築の研究』中央公論美術出版、1984年)
 稲垣栄三『原色日本の美術16 神社と霊廟』(小学館、1968年。『稲垣栄三著作集一』に再録)
 稲垣栄三『日本の美術81 古代の神社建築』(至文堂、1973年。『稲垣栄三著作集一』に再録)

日時:2010年10月10日(日) 14:00 - 17:00

場所:東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館401号室


第6回

鶴岡八幡宮寺境内の風景とその構成要素
米澤貴紀(早稲田大学理工学術院・助手)

概要:
 鶴岡八幡宮寺は鎌倉幕府を開いた源頼朝によって整備が始められ、その後も武家の庇護のもと発展・維持されてきた。そこは「宮寺」の名が示すように神仏がともに祀られ、公的・私的な祈りの場であった。その境内・機構はこれら様々な願いに応えるため、そしておそらくは政治的な意図も含まれながら整えられていったと考えられ、結果多様な信仰の要素を含んだ神仏習合的な風景が造られていったのであろう。本研究では鎌倉時代を中心に、境内の変遷と信仰の関係から鶴岡八幡宮寺境内の風景を読み解く。そして特に最盛期の境内の構成要素・原理を探ることを試みる。

参考文献:
「鶴岡八幡宮寺における宮寺の名称と建築について」『日本建築学会大会学術講演梗概集』F-2、pp.5-6、2005.7
「鶴岡八幡宮寺における仏事の場としての建物の役割」『日本建築学会大会学術講演梗概集』F-2、pp.19-20、2008.8
「六條八幡宮境内の特質」『日本建築学会大会学術講演梗概集』F-2、pp.429-430、2009.7

日時:2010年5月29日(土)

進行:
12:45 JR鎌倉駅東口 集合
13:00 - 13:30 瑞泉寺 境内見学
13:30 - 15:30 研究会
16:00 - 17:00 鶴岡八幡見学
17:30 - 懇親会@鎌倉

第5回

嵯峨野における風景の発達と持続について
山口敬太(京都大学大学院工学研究科・助教)

概要:
 京都・嵯峨野においては、平安時代以降さまざまな景色・風景の表現が重ねられ、今なお人々の風景鑑賞のあり方に影響を与え続けている。主観的感情や創作を多分に含む風景の表現が、人々の間で広く共有され、ついには後世の人々が風景を鑑賞する際の見方となったのである。
 本研究発表では、平安時代以降の文芸に現れる象徴的な風景表現、近世の紀行文等にみる人々の風景鑑賞のあり方、昭和初期の武蔵野との比較を通じて見出された「野」の風景の評価、についての分析を通じて、風景に対する評価の発達プロセスについて述べる。さらに、近世後期から近代にかけての名所の再興に着目し、その空間づくりの経緯と意図、および風景資産の継承に果たした役割について述べる。また、近代以降の嵯峨野の風景の開発・保全の考えや、物理的環境の変容の過程について述べる。以上の考察を通じて、嵯峨野における風景の発達と持続について評価する。

日時:2010年1月11日(月)

嵯峨野見学
時間:12:30 - 13:30
集合:JR嵯峨嵐山駅集合
見学ルートマップ

研究会
時間:14:00 - 16:30
場所:厭離庵(京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2)


第4回

風景と光景 −法成寺と平等院を通して−
西村謙司(日本文理大学・准教授)

概要:
 平安時代中末期に建てられた法成寺や平等院に於いては、浄土を観想することがその建築の目的の一つであったと推察される。現実の庭園に於いて風景を見ることと浄土の光景を観ることとが密実に関係して、これらの建築が建てられていたと考えられる。本研究では、法成寺と平等院に於いてみられた風景や光景の具体像を、文献や絵図から見いだし、風景史の一局面として位置づけるとともに、そのような風景の創出と光景の観想の関係を場所論的観点から明らかにすることを試みる。

参考文献:
西村謙司『臨終の住まいの建築論』、中央公論美術出版、2009年
秋山光和他編『平等院大観(全三巻)』、岩波書店、1987年

10月11日(日) 14:00 - 16:30
東京工業大学 大岡山キャンパス 西9号館401号室
発表60分/休憩10分/コメント30分/討議50分


第3回

浄土教建築に見る風景 ー平等院鳳凰堂に於ける視覚構造の形式と意味ー
西村謙司(日本文理大学・准教授)

概要:
 講師は、著書『臨終の住まいの建築論』(中央公論美術出版、2009年)の研究をふまえて、現在、平等院鳳凰堂に於ける視覚構造の形式と意味の解明を試みられています。本研究発表では、これまでの研究と現在の研究の関係、および、以下の二点について研究概要を報告していただけます。
1 平等院において見られうる風景の見えのあり様を可能な限り明らかにする
2 見られうる風景の見えを成り立たしめている諸場所の構造を体系的に解明する

コメンテーター:
齋藤潮(東京工業大学・教授)
中川理(京都工芸繊維大学・教授)

2009年6月27日(土) 14:00 - 16:30
京大会館102号室
発表60分/休憩10分/コメント30分/討議50分
※風景史研究会、建築論研究会 共催


第2回

中世五山僧と風景の造化 ー中世禅院の風景が生まれる仕組みとその理念ー
野村俊一(東京藝術大学・教育研究助手)

概要:
 鎌倉期に興隆した禅院の建築や庭園は、のちに書院造や会所、枯山水や池泉など、日本の伝統的な景観や都市に多大なインパクトを与えてきた。
 これら禅院の景観に関して、建築史学では五山派禅院の伽藍や塔頭の規模と特質をはじめ、造営組織、禅宗様の構法と意匠、南宋・日本における禅院の境致について検討がすすめられており、建築の実態や造営組織に関する研究蓄積ができつつある。しかし一方で、建築空間の具体的な使われ方、儀礼の様子、各建築の存在意義、仏像をふくめた空間の象徴性などといった、もろもろの空間や庭園にみる意味や理念を読解してく作業は、立ち遅れている状況である。
 どのようなプロセスと理念をもとに、中世の五山僧は禅院の「風景」に意味付けを行ってきたのであろうか。本研究会では、鎌倉瑞泉寺遍界一覧亭をめぐって形成された<社友>と、禅僧がしばしば発した「造化」という言葉に着目することで、この問いに関する検討内容を報告した。

参考資料:
野村俊一「瑞泉寺遍界一覧亭をめぐる社友形成と詩板制作」(『日本建築学会計画系論文集』580、2004、pp.189-196)
野村俊一「中世禅宗における「造化」の語義とその背景」(『建築史学』48、2007、pp.2-23)

修学院離宮創設の風景
田中明(京都大学・研修員)

2009年1月24日(土) 14:00 - 17:00
東京芸術大学上野キャンパス 総合工房棟A棟1階 保存修復建造物研究室


第1回

修学院御幸の風景について
田中明(京都大学・研修員)

概要:
 風景史研究会の初回は、近世の風景観について考察します。万治年間、後水尾院によって造営された修学院離宮をとりあげ、その風景を問題にします。御幸記解読をつうして離宮を場所論的に考察し、風景獲得の意味と構造を解明します。とくに、霊元院御幸における亡父帝追想の事態に注目します。霊元院が風景に先代を省みることはひとつの歴史経験といえますが、そこでの「跡ならふ」という態度は風景観の能動的な一様態を示すと考えられます。その「跡」とは後水尾院が意図した「道標」でもあります。研究会では「道標」(建築)が歴史的風景を開示する一契機であることについて考えます。

参考文献:
田中明「霊元院の修学院御幸と後水尾院追想の場所」(日本建築学会計画系論文集、第611号、2007年1月)
増田友也「建築なるものの所在について―ある仮設」(『増田友也著作集4』ナカニシヤ出版、1999年所収)
熊倉功夫『後水尾院』朝日新聞社、1982年
谷口吉郎『修学院離宮』新淡交社、1952年
唐木順三「日本人の心の歴史 上・下」

2008年10月11日(土) 15:00 - 17:00
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 西9号館 401室